急なお知らせになってしまい申し訳ないのですが、今回『空中要塞アルストグラン』シリーズをKDPから撤退させる判断をいたしました。
理由としては「売れたところで入ってくるものが異様に少ないというか、ほぼ無いのでここで売る意味がない」こと、それと「旧三部作の大改訂を予定している」ことが挙がります。
実は「神ノ禍」を紙媒体で発行後、色々と考えが変わった。小説に関しては今後、電子書籍での販売はせず紙媒体のみでの道を考え始めている。今はとにかくそういう感じです。
音楽に関しては、電子媒体での販売ってインディーズにとってメリットが大きいんだけどね。世界中のひとにリーチできるし、諸々差っ引いたとしても売れたときに入ってくる額もそこそこ良いし。なので今後も楽曲販売は電子媒体でも続けていくつもりですけれども。こと文芸となると、電子媒体、つまり電子書籍は……――インディーズにとってうまみがまるでない。
ちっぽけな個人作家にとって電子書籍ってものは、手軽なこと以外は何もないようなもの。売れたところで、やれシステム利用料だあ手数料だあ源泉徴収だあ何やかんやと差っ引かれる額が大きすぎる。ただでさえ売り上げだって少ないのになんだかなぁ、という感情が募っていく一方だった。
そうなると、どうせ利益が少ないんだったら「物」として残るものを作っていったほうがいいような気が次第にしてきた。紙の本が一冊売れても、電子書籍が一冊売れても、手元に入るお金に差は無いんですよ。だったら紙のほうがいい。
そういうわけでKDPからは撤退しました。急な決断でごめんなさい。本当にごめんなさい。
その代わりに現在準備しているのが「空中要塞アルストグラン」の紙媒体化です。神ノ禍と同じようなかたちでの販売になると思います。今年の八月ぐらいだかに「年明けまで休載する」と言っていた理由が、これです(まあ他にも色々と理由はあったんだけど)。
シリーズを書き始めて、そろそろ8年目にもなる。ちゃんと最初から設定を練ってたつもりでも、話が進んでいくにつれ忘却からの改変とか、気まぐれでの新要素追加とかが増えて、新作と旧作の間で内容のすり合わせを行う必要があるようにも思えたこともあり、紙媒体化の第一歩としてまず旧作の大改訂を進めています。
新作「ジェットブラック・ジグ」も書き進めつつ、同時に旧作の大改訂を行う。大変だけど、まあなんだかんだで都合がいい。ちょうど「ジェットブラック・ジグ」が旧作の伏線・違和感の回収を行うターンに移ったので、つじつま合わせには最適なタイミングだったというか。
そんなこんなで大改訂版「空中要塞アルストグラン①~③」は、神ノ禍で行った大改訂並みにかなり変わることになるかもしれないです。少なくとも、パトリックという人物の描写・言動は別人のように変化してます。
なので、その。こんなことを言うのは恥ずかしいんですが……――大改訂版を待っていてください。そして旧版の内容は忘れて下さいッ(悲鳴)
なお大改訂が終了後、サイトに掲載している内容も変更し、大改訂版に置換する予定でいます。なので待っていてください。お願いします!!